自分の人生、キャリア、このままでよいのかと悩むことってありませんか?そんな時はキャリアを具体的にイメージできるようになれば不安はなくなります。例えば、すぐに届くはずの商品が中々届かなければ不安になりますが、すぐというのが7日後だと初めから分かっていれば不安にはならないですよね?
頼んだものが中々届かないな。すぐ届くって言ってたのに。トラブルでもあったのかな・・・。
【すぐ】というのが7日後だとわかっていれば過ぎるまでは不安になることはないですよね
人は分からないから不安に感じるのです。転職、独立、学びなおしなどキャリアチェンジしたら自分自身がどうなるのか、今よりもはっきりわかれば具体的に行動しやすいはずです。
現場監督として同じ会社で新卒から今年で勤続17年目の私がお答えします。キャリアチェンジは未経験ですが、今自分が働く目的ははっきりしてますし、未来に向けて行動を始めることも出来ました。キャリアプランを今よりも具体的にして自分らしいキャリア、人生を共に目指しましょう。
キャリアの悩みとは
現場監督のみなさんはどのようなキャリアを歩みたいですか?
ん~この先ずっとこのままでいいのかな。
自分が引退する際にどのようなキャリアを歩んでいたいでしょうか。キャリアとは人生です。どんなキャリアを歩みたいかはどう生きたいかと切っても切れない関係です。ですのでキャリアに関する悩みは尽きることがありません。
一般的なキャリアの悩み
このまま今の仕事を続けてもよいものか。悩む動機としては、
- もっとやりがいを感じたい
- 収入を上げたい
- 休みを増やしたい
- 人間関係を良くしたい
- 学びなおしたい
- ライフワークバランスを見直したい
- 自分を見つめなおす時間が欲しい
などがあると思います。どれもその時や未来に向けて良くしたいという気持ちの表れだと思います。他にも今の仕事をやめられない理由がある、働きたくても働けない事情がある、学ぶための環境を作れない、などのケースもあるかもしれません。
現場監督のキャリアの悩み
現場監督の仕事は忙しく非常にハードです。また建築現場や社内外で様々な職種の方と接することとなりますので、時にはその方を羨ましく思うこともあるかもしれません。
元々は設計職に就きたかったんだよね。
一般的な悩みに加え、現場監督ならではのキャリアの悩みとしては、
- コンセプトの違う同業他社も経験してみたい
- 他のジャンルの建築も経験してみたい(住宅、マンション、店舗、土木など)
- 監督以外の立場も経験してみたい(営業職、職人、設計職など)
- 会社に属さず独立してみたい
- もういっそのこと他の業界に挑戦してみたい、
などがあるかと思います。監督を続けていると一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
悩みの理由
このようにキャリアの悩みはつきることがありません。しかし、そもそもどうしてキャリアについて悩むのでしょうか?それは分からないからです。例えば、
- 未来が分からないから
- このまま働き続けられるか分からないから
- 得られる収入がこの先足りるから分からないから
- お金以外のものが得られるか分からないから
など、共通していることは分からないという点なのです。未来の状況の予測を踏まえた上で、参考になるキャリアのシナリオや働き方がある程度具体的に分かれば、悩みも悩みのままではなく手の打ちようのある問題へと変わってくるのではないでしょうか。
キャリアの悩みの解決方法
ずばりこの本を紹介します。「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」です。この本の良い点はとにかく具体性がある所です。寿命が延び続けているこれから先の未来について、過去のキャリアモデルが今後は厳しくなること、お金以外の資産について、などについて書かれていますが、特に具体的で参考になったのはキャリアについての様々なシミュレーションについてです。順番に紹介してゆきます。
長寿について
まず長寿についてです。キャリアについての説明する前段階として、私たちが今後生きる世界の状況について分かっていなければなりません。現在寿命や健康寿命が延びています。つまり老後の期間が長くなるということになります。
そうそう、老後が不安なんだよ。このままいつまで働くのか、体力が持つのか分からないんだよね。
ゆっくり自由に過ごしたいわよね。
健康で資産も人間関係も充実していれば素敵に過ごせると思いますが、反対に資産も枯渇し人間関係も冷え切っていれば厳しい期間をより長く過ごすことになると思います。人類の歴史から見てもここまで寿命が長くなったことは初めてですので、例えば現在よりも働く年齢が上がることが考えられるなど、他にも今までに無い変化や新しい様々な働き方が登場することでしょう。
過去のキャリアモデルについて
次に過去のキャリアモデルでは今後は厳しくなるということについてです。そのキャリアモデルとは教育、仕事、引退の3ステージのモデルです。理由としてはお金の面です。先ほどの長寿化が進むために老後に必要となるお金がより多くかかるのです。以前は良い学校を卒業し、良い会社で定年まで勤めれば、退職金も多く入り年金も十分に支給されましたが、退職金も減り年金もどんどん減っています。現役世代のうちにお金を多くためておく必要があります。
そんな…よけいに大変になっちゃうのか。
目に見えない資産について
次はいよいよ具体的なキャリアプランの紹介と行きたいところですが、その前にキャリアにおいても、また人生にとっても大切な個人の資産についても紹介します。資産といってもお金ではありません。個人が持っているお金以外の目に見えない大切なものという意味での資産です。
目に見えない資産って…仮想通貨のことかな?
それも資産だけど、今回紹介したい資産はもっと別のものだよ。
例えば、スキルや知識、仕事仲間や評判、また健康やバランスのとれた生活、友人関係。他にもまだまだあるかと思いますが、この辺りは例えば転職をする際に考える動機と重なるかもしれません。例えば専門的な経験をしたい、ライフワークバランスを見直したい、などです。お金の面に加えお金以外の資産の面もキャリアを通じて考えてゆきたいところですね。
確かにお金以外の理由で転職を考えることがあるよね。もっとスキルを高めたかったり、休みが欲しかったり。
具体的なキャリアプラン
ここからは具体的なキャリアプランをいくつか紹介します。
- A…教育→仕事→引退
- B…教育→仕事→仕事→引退
- C…教育→仕事→教育→仕事→引退
- D…教育→仕事→独立→引退
- E…教育→探求→独立→仕事→教育・探求→仕事→引退
※仕事→仕事は転職という意味です。
※探求とは特定の仕事につかず目に見えない資産を高めるための期間、例えば旅、フリーターなどです。
色んなパターンがあって良く覚えられないな。シンプルなほうがいいんじゃないの?
他にもたくさんのパターンがあるのよ。複雑に見えるけどちゃんとメリットもあるわ。
ここではかなり簡略化して紹介しましたが、実際には具体的な職業や学んだスキル、何を探求したかなどが本には載っております。ここで伝えたかったことはAの3ステージキャリアプランに比べ他のプランは変化に富んでいるということです。Aの3ステージのキャリアと違い、キャリアの中で転職や教育、探求のステージを経ることになります。
探求って…冒険家のことか!?
ち、ちがうよ。簡単に言うと自分自身を探す期間のことかな。
そのため目に見えない資産を高める期間があるのでスキルが錆びつかずに長く働き易くなります。長く働くことが出来ることで老後のお金の負担を軽くさせることができます。また仕事を通じて得られるお金以外のもの、例えば自信や人間関係なども得ることが出来ます。
確かに、ゆっくり充電する期間や学びなおすための時間があったら色んなことにチャレンジできる気がする。
年をとっても働ける選択肢を残しておけるのはとてもいいことよね。
ちなみに長く働くこと自体が良いか悪いかとは別の話です。それは各個人で考え方が異なります。あくまで良い環境で長く働くことができるメリットについての話となります。
まとめ
現場監督がキャリアについて悩んだときに読むべき本として「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」を紹介してきました。まとめると、
- 長寿化により寿命と健康寿命が長くなる
- お金の面で老後の厳しさが増す
- 過去のキャリアプランでは厳しくなる
- お金以外の資産も大切である
- 変化に富んだキャリアは長く精力的に働くことができる
ということになります。この本を読めば転職、独立、学びなおしなどキャリアチェンジすることの目的や、したらどうなるのかが具体的にイメージできるようになります。なぜならお金とそれ以外の見えない資産が様々なキャリアの変化の中でどのように変化していくかが分かり、それら資産を高め維持するためには何が必要かが分かるからです。
本の内容のはこれ以外にもお金や時間の使い方、人間関係など参考になることがたくさん載っていますので是非本を手に取っていただきたいと思います。きっと今より自分のキャリアプランが具体的に想像でき、自分らしいキャリア向かって進んでいけるようになりますよ。