言いたいことが言えない

言いたいことが言えずに悩んでませんか?

なんとなく言いづらい話を言えずにかえってことがひどくなってしまったことありませんか?

そんな時は自分で何とかできること自分ではどうすることもできないこと

それをしっかりと切り分けることができるようになると解決できます。

常に忙しく一日中様々な方と話しながら調整を行う現場監督という仕事を15年以上続けている

私はこの考え方によって確実にストレスが減り生きるのが少し楽になりました

少しのことでもそれが毎日、毎月、毎年と続くことって、何気に幸せじゃありませんか?

現場監督の悩み

現場監督の悩みの一つに言いたいことが言えない、ということがあると思います。

現場監督は建築現場を管理する上で多くの人と関わりながら業務を行います。

現場では下請け業者の社長、現場責任者、職人さん、社内では他部署である営業部、設計部、

その他の部署、そしてお客様、建築現場の近隣様、警察や行政の担当者など、

会社の事業形態にもよりますが非常に様々な方との関りがあります。

そんな様々な現場監督を取り巻く方全ての利害関係が一致するとは限りません。

よくあるケース

例えば

営業部
営業部

売り出しを行うので、工事をいったんストップしてください。

職人さん
職人さん

遅れた分の工期はみてもらえるのかな。

また他の例では、

お客様
お客様

今すぐ来てほしいです。

現場責任者
現場責任者

今すぐ向かうことはできないしどうしよう・・・。

など、一方にとっては良いことも他の方にとっては良くないことが多々あります。

そのような時に登場するのが現場監督です。

現場監督
現場監督

大丈夫です。調整します。

そう、ここで問われるのが現場監督のコミュニケーション能力です。

現場監督は相手の要望を聞き、それを他の人にうまく伝えることが非常に大切となります。

しかし、ここで問題があります。

相手の要望を聞きすぎたり相手の気持ちばかりを考えすぎてしまうと

他の相手に対して言うべきことが言えなくなってしまいます。

先ほどの例で言うと、

営業部
営業部

売り出しを行うので、工事をいったんストップしてください。

職人さん
職人さん

遅れた分の工期はみてもらえるのかな。

現場監督
現場監督

分かりました、その分工期を見ましょう。

現場監督
現場監督

弱ったな・・・工期が押しているのに。でも職人さんも大変そうだししょうがないか。

また他の例では、

今すぐ来てほしいです。

現場責任者
現場責任者

今すぐ向かうことはできないしどうしよう・・・。

現場監督
現場監督

うーん、分かりました!私が伺います。

現場監督
現場監督

この後の予定が大分くずれてしまうな。でも他にどうすることもできないし、しょうがないか・・・。

となってしまいます。

溜まっていくストレス

もちろん、これがすべて悪いわけではありません。現場監督が緩衝材のように調整することで

助かる人がいるのは間違いありません。しかし、最も大切な人にストレスがたまってゆきます。

そう、自分自身です。

言いたいことが言えなかった心理的ストレスに加えて、

  • 現場の工期が遅れてしまい、職人さんが焦って施工をしてしまう
  • 焦りから品質が悪く仕上がってしまう
  • 結局後から直すことになり更に時間と手間がかかってしまう
  • 現場監督自身の業務も圧迫され、更に忙しくなってしまう
  • 残業が増える
  • 会社からも叱られる
  • ミスが重なってしまい、職人さんに迷惑をかけてしまう

このように相手のことを考えるあまり言うべきことを言えなかったために、

結局回りまわってその相手に迷惑をかけてしまうことに繋がります。

この負のループが続くと自信を無くし自分を見失ってしまうので、

環境を変えること、つまりは退職を考えることに繋がってしまいます。

環境を変えることが悪いわけではありませんが、転職してもこの問題の解決には

ならないと思うのです。

問題の根本は伝えるべきことが伝えられない、言いたいことが言えない自分自身にあるのです。

解決方法

実はこれ過去の自分です。

自分と同じような悩みを抱えている現場監督さんは多いのではないでしょうか。

そこで、私がその状況を解決した方法を教えます。この本を読みました。

「嫌われる勇気」

この本には自分自身の考え方が楽になるようなヒントがたくさん書かれていますが、

今回の言いたいことが言えないことについてはこの考え方がぴったりです。

馬を水辺に連れていくことはできるが、水を吞ませることはできない

岸見一郎 古賀史健著「嫌われる勇気」ダイヤモンド社 より

自分自身は相手のことを考えて行動を起こすことはできるが、その行動について評価するのは

相手次第であり自分にコントロールできる問題ではないのです。喉が渇いているだろうと気遣い

水辺につれていくことはできるが、水を飲むかどうか決めるのは馬なのです。

子供とアメ

例えば、かわいい子供がいたとして、喜ぶと思いアメをあげたとします。

当然自分は喜んでもらえると思ってアメを渡しますが、子供としては

子供A
子供A

ありがとう!うれしいな。

子供B
子供B

子ども扱いしているのかな?失礼な人。

子供C
子供C

急いでいるのに迷惑だな。

子供D
子供D

ママから知らない人から物ももらってはダメって言われているのに、どうしよう・・・。

など、どう感じるかは子供次第なのです。

どこで切り分けるか

自分ではどうすることもできないことを考えすぎて

本来自分が言うべきことを言えないことは間違ってます。自分ができることは

相手のことを考えて、いかに良く伝えるか、そこまでなのです

それが正に自分の課題なのです。

初めは抵抗があるかもしれませんし、何だか冷たく感じるかもしれません。

しかし、先ほどの現場監督の負のループの例のように、言うべきことを言えないと

自分も周りの人もかえって良くない結果になってしまうこともあります。

逆に言われた相手も伝えるべきことを伝えられたのだなと理解を示してくれるかもしれません。

まとめ

言いたいことを言えなずに悩んでいる人は、自分の課題と他者の課題を

切り分けることを意識しましょう。

話をする相手のことを考え、いかに相手に言葉を届けるか、ここまでが

自分でコントロールできる部分「自分の課題」であり、それに対し相手がどう感じるかは

自分ではコントロールできない部分つまり「他者の課題」となります。

これを言いたいことが言えなくなりそうになる時に思い返し整理したうえで

伝えられるようになると、必要のないことで悩むことが減り

生きることが楽になってきます。いきなりは難しいかもしれませんが、訓練することにより

この考え方を意識して使えるようになってきますので、ぜひトライしてみてください。

より詳しく理解したい方は、ぜひ本をとってみてください。

一冊の本で人生が変わるなんて、素敵じゃありませんか?

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